Sam Snead(サム・スニード)選手のスイング解説 【全文書き起こし】

Sam Snead(サム・スニード)選手のスイング解説 【全文書き起こし】 3:32

動画の内容(全文書き起こし)

皆さんこんにちは、高橋輝です。今回はサム・スニード選手のスイングを見てみたいと思います。今回も「高橋塾スイング研究会」の皆さんの分析を元にお話しをしたいと思います。

彼は生涯優勝回数が165回と歴代1位です。そして PGA のレギュラーツアーだけでも82回で、未だにこれを超える選手がいません。この歴代記録を更新できるのは、現在ではタイガー・ウッズだけです。

ピーター・トンプソンは「サム・スニードは曲げずに300ヤード飛ばせる」と言ったそうです。この時代の道具で300ヤードも飛ばし、それだけ正確に打って、しかも46年間優勝をし続けた選手は他にはいません。ここに我々は「学ぶポイント」がたくさんあるかと思います。

ゴルファーがショットに求めるのは、飛距離方向性、そしてスイングの維持です。飛距離だけならドラコン打法がトップですが、普通のゴルフは方向を良くするために飛距離を落として対応しています。そして同じプロでも、長年勝ち続けられるか、短期間で消えていくか、上位を維持できるかどうかは「スイングの精度をどこまで保つことができるか」にかかっています。

このように「飛んで、曲がらず、崩れない」という三拍子揃った打法を誰もが求めているんですが、それを叶えたのがサム・スニードではないでしょうか?

彼のスイングは「現在のモダンスイング」には類似する点が非常に多いんですが、これは現在のゴルファーが彼らの打法を真似ているとも言えます。大きな違いはテークバック時に腰を止めるか、フル回転させるかです。

クラシック時代には「左のかかと」を上げて、膝を内側に出し、腰を十分に回転させて打っていたんですが、現在ではできるだけ腰を回転させずにテークバックしています。左足はベタ足でかかとを上げず、ヒザも前に少し出す程度で、腰の回転を止め、45度ほど回転したのを、現在は20度以下に抑えています。

これは30年ほど前から始まった手法で、ゼンマイを巻き上げるワインディング、あるいは捻じり上げるといったコルキング動作において、上半身と下半身の間に大きな「張り」を持たせる打ち方です。この「張り」はパワーにもなるんですが、同時にブレを軽減させる効果もあるために、現在の世界のトップ男子選手はほぼ全員がこの「張り」を入れてスイングしています。

そしてサム・スニード選手は「軸のブレ」が非常に少ない打ち方をしていますので、このスイングならミート率も方向性も非常に良かったのではないかと想像することができます。スイングに余裕があり、これだけの勝率ですから、再現性も最高だったと納得がいきます。

そして、動画によっては多少のズレはあるんですが、打法を一切変えずに、ズレの修正を怠らずに、「基本形に戻す」といった作業を繰り返していったことが、46年間に渡ってスイングを崩さなかった要因だったと考えられます。

参考になりましたでしょうか。

引用元:YouTube

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